フライフィッシング人口の減少が止まらない

フライフィッシング

2000年くらいからブームになったフライフィッシング。

しかし最近川に行ってもフライフィッシャーに出くわすことは少なくなりました。

彼らのブログをみても閉鎖というより、2015年くらいから放置されているものが多い印象です。

フライフィシングは本当に衰退しているのでしょうか。

またはそれは噂だけで、実は水面下で盛り上がっていたりするのでしょうか。

 

 

2018年7月に発表されたティムコの決算資料を見ながら紐解いていてみます。

ティムコは日本のフライ業界ではトップ企業といってもいいでしょう。

この会社の決算書を読めば現在のフライフィッシング業界を取り巻く状況が把握でるはずです。

釣り人口の推移

かつて釣り全体の人口は1998年がピークで、2020万人もいました。

実に国民の6人に1人は釣りをやっているというまさにレジャーの王道でした。

しかし20年後の2018年には640万人まで激減しています。

 

ただ人口が減っているのは釣りだけでなく登山や海外旅行などレジャー全体が地盤沈下していることに注目です。

これは2008年に起きたリーマンショック以降、国民の可処分所得が減ってきていることを表しています。

 

フライフィッシング人口が減った理由

2014年を起点として釣り具の売り上げではルアーは29%伸びていますが、フライは36%も減少しています。

特に2017年から2018年の落ち込みは激しいものがあります。

 

 

釣りの中でもフライフィッシングがなぜこんなに市場が縮小しているのでしょうか。

原因は2つ考えられます。

まず2005年に施行され外来生物法です。

この法律によって釣りという趣味の入り口であったバス釣りが制限されてしまったためです。

初心者や子どもでも近場で釣りやすいブラックバスの釣りがしにくくなったことで他の釣りにも人が流れなくなりました。

もう一つの原因は車離れです。

釣りは車がなくてもできますが、トラウト類のいるところはだいたい山奥なので持っているといないとでは大違いです。

若者が車に乗らなくなったことと、先にも書いた可処分所得の減少で中高年も車を所持し続けることが難しくなりました。

 

まとめ

フライフィッシングは釣り人も減り、市場規模も小さくなっているので衰退しつつあります。

また老後2000万円必要問題で、ますます趣味に使うお金が減っていくのは目に見えています。

しかしフライフィッシング業界の地盤沈下と個人の楽しみは正比例するわけではありません。

また、ブームには波があり、一定の周期でまた盛り上がったりします。

一度廃れたスキーもまた最近見直されてつつあります。

今どきのスキーヤーは道路渋滞やリフト待ちなどなく快適に楽しんでいることでしょう。

僕自身も昨年くらいからバイクパッキングと合わせてフライフィッシングによく行くようになりました。

林道を走っているとよい渓流が流れているので竿を持っていくようになりました。

今年はフライだけでなくルアーやいろんな釣りに挑戦してみようと考えています。

 

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コメント

  1. しげ より:

    はじめまして、しげと申します。
    宜しくお願いいたします。

    ひじょうに面白い記事、考察ですね!
    私はここ10年ちょっとのフライフィッシング新参者ですが、この10年でも釣り場ではすっかりFFには会わなくなりました。
    渓流フライフィッシングを始める前はバスフィッシングをしていましたが、こちらも20年前に比べると人口は激減しています。
    車離れというのは大きいですよね。
    余暇の楽しみ方が、根本的に変化しているのを感じています。
    これからも興味深い記事のupを楽しみにしています。

    • shino shino より:

      しげ様、はじめまして。

      コメントありがとうございます。
      私もバス釣りを楽しんでしましたが、野池が次々と釣り禁止になり最近ではいかなくなってしまいました。
      しかし釣り自体は以前よりもゆっくりと釣りを楽しめるようになってきています。

      今後ともよろしくお願いします。

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